【渡航先でパスポート紛失】帰国のための渡航書って?
皆様が渡航先で充実した日々を過ごされる事を心から願っておりますが、海外でパスポートの紛失・盗難にあった場合はほぼ100%ご自身の手元に戻ってくることはないでしょう。
犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性がありますので、直ちにパスポート紛焼失届出を各大使館・領事館に提出してください。
また日本へ帰国をするために、現地でパスポートの再発行を行うか「帰国のための渡航書」の発行手続きを行わなければなりません。
本ページではパスポートを紛失するなどトラブルがあった場合、帰国するために必要な「帰国のための渡航書」について詳しくご紹介します。
【渡航先でパスポート紛失】帰国のための渡航書って?
パスポートは世界共通の身分証です。
国によっては常にパスポートの携帯を義務付けている国もあります。
渡航先でパスポートの盗難がおきた場合、直ちに紛失の届出とパスポートの再発行手続きを行わなければなりません。
ただパスポートの再発行までにおおよそ2週間程度かかってしまう為、渡航先で長期滞在の予定がない限り再発行されるまで滞在することは予定の調整もそうですし、宿泊先の手配などの滞在費など金銭的にも厳しいものになっています。
そのため再発行手続きよりも早く渡航先から日本への帰国を許可される「帰国のための渡航書」の手続きを行います。
再発行と渡航書の比較 | 発行までの日数 | 有効期間 | 手数料※ |
---|---|---|---|
パスポート | 10日~2週間 | 5年~10年 | 約16,000円 |
渡航書 | 即日~3日 | 1週間~10日 | 約 3,000円 |
※為替レートによって変動。現地通貨でお支払い。
帰国のための渡航書はどこで発行?手続きの流れが知りたい
帰国のための渡航書は現地の日本大使館・領事館で手続きを行います。
またパスポートを紛失・盗難した方は事前に現地の警察に届出を行い”ポリス・レポート”を取得してください。
帰国のための渡航書に必要な書類は以下になります※
※アメリカでの参考例。国によって異なる場合がある為、事前に現地の日本大使館・領事館にご相談ください。
- 渡航書発給申請書
- パスポート紛焼失届出書
- 証明写真 2枚
- 日本国籍を確認できる書類
- 申請者本人と確認できる書類
- その他日程等が確認できる書類
- 滞在資格を証明できるもの
- 現地の警察の届出書
渡航書発給申請書とパスポート紛焼失届出書は現地の日本大使館・領事館で配布されておりますので、記入後提出してください。
パスポート紛焼失届出書を提出することにより、紛失したパスポートを失効させることができます。
申請用の証明写真は縦4.5cm 横3.5cm(2インチ角でも可)のサイズで、6か月以内に撮影したものになります。
写真付きの身分証明書(マイナンバーカードや運転免許書など)と航空券または予約を確認できる書類はすぐに用意できるかと思いますが、滞在資格を確認できるもの(ESTAの番号)や日本国籍を確認できる書類(戸籍謄本または妙本・住民票)の原本を求められる場合があります。
海外に渡航する前に万が一の備えとして、ESTAの番号の控えたメモや、戸籍謄本または住民票の原本を取得してスーツケースに入れておきましょう。
帰国のための渡航書の有効期限は?
帰国のための渡航書は緊急で帰国するためのものであるため、有効期限が1週間~10日程度となっており、帰国予定の前日または数日前に申請を行ってください。
帰国のための渡航書は当日又は翌日以降に交付されますが、国によって交付までの必要日数が異なりますので、事前に発行まで何日かかるか現地の領事館・大使館にご確認ください。
また渡航書は外国から日本に帰るためだけに有効なものですので、帰国のための渡航書による周遊は認められません。
パスポートの再発行までどのくらいかかる?
パスポートの再発行まで一部地域や国を除き、大体10日~2週間程度で発行されます。
また紛失届出と同時に再発行手続きを行う事も可能です。
詳細は下記ページをご覧ください。
Q.パスポートをなくした時の紛失手続き・申請方法って?