【紛失】パスポートの再発行手続きと必要な書類って?
世界共通の”身分証”として使えるパスポート。
パスポートの紛失・盗難に気づいたらすぐに届け出が必要です。
本ページではパスポートが紛失・盗難にあってしまった場合の手続きを分かりやすくご紹介します。
パスポートの更新忘れ、期限切れによる再発行については下記リンク先のページをご覧ください。
パスポートの更新を忘れて失効した時の手続き方法って?
パスポートを紛失・盗難にあったら、まず何をするの?
日本国内でパスポートを紛失・盗難にあった場合、紛失または盗難した理由により提出内容が異なっています。
- 盗難にあった場合:警察に盗難届を提出
- 火災による紛失の場合:消防署で"罹災証明書"を発行してもらう
- 自然災害にあい、紛失した場合:役所などで"罹災証明書"を発行してもらう
- 紛失した場合:警察署で遺失届を提出
上記のように、まずは警察署や消防署、役所にて手続きを行い、必要な書類を手に入れてからパスポート窓口にて紛失・盗難届の手続きを行います。
【国内】パスポートを紛失・盗難にあった場合の再発行に必要な書類って?
毎年国内では、4万件以上パスポートの紛失・盗難届けが出されており、その多くが、誤って捨ててしまったことが原因とされています。
パスポートについてあまり知られていませんが『旅券法』という法律で、“パスポートは国の公文書であり、所有権は国にある"と明記されています。
つまりパスポートは「国が貸し出しているものだから大切に扱ってね。何かトラブルが起きたら直ちに報告する義務があるよ。」と法律で定められており、紛失した場合は警察へ届出を行った後、パスポート窓口で手続きを行わなければなりません。
パスポート窓口では下記書類を窓口で提出が必要となります。
またパスポート窓口に提出する紛失・盗難の届出は、新しいパスポートの再発行申請と同時に手続きができます。
その場合は上記書類と下記書類をパスポート窓口にご提出ください。
証明写真は合計2枚必要(紛失届出・再発行用)となりますので、ご注意ください。
ネットでパスポートの申請書をダウンロードする方法って?
パスポートの再発行はどこでできる?
パスポートは、原則住民登録がある市町村のパスポート窓口で手続きが行えます。
また通学や単身赴任など特別な理由がある場合は、住民登録とは別のパスポート窓口でも申請が認められることがあります。
追加で必要となる書類もありますので、詳細は居所申請についてのページをご覧ください。
また新型コロナウィルスによる影響で多くの方が自粛していましたが、制限が解除されてからは多くの方が、パスポート窓口へ申請に訪れています。
特に都心では、申請まで2時間以上並ぶ窓口もあり、大変混雑が続いている状況です。
東京や大阪などの混雑が予想されるパスポートセンターでは、混雑状況がネットで確認できますので、窓口へ訪問前にチェックすることをおススメします。。
⇒東京都各パスポートセンターの混雑状況
⇒大阪府パスポートセンターの混雑状況
パスポートの申請をオンラインで行う
2023年3月からパスポートの手続きの一部がオンラインで申請が開始されました。
埼玉県、千葉県、大阪府など一部地域では戸籍謄本を郵送で発送することにより、パスポートの再発行申請もオンラインで行えるサービスを開始しています。
マインバーカードがあれば24時間いつでも申請ができるパスポートのオンライン申請についての最新情報と詳細は別ページにまとめましたので、下記リンクからご覧ください。
パスポートのオンライン手続きが開始!今後の予定についても詳しく紹介
パスポートのオンライン申請はいつ?最新情報を分かりやすく解説
●未成年者(18歳未満の未婚者)がパスポートの再発行手続きをする場合
パスポートの再発行手続きを行う方が未成年者の場合、申請書裏面の「法定代理人署名」欄に親権者(父母又はそのいずれか一方)又は後見人が必ず署名しなければなりません。
親権者又は後見人が遠隔地に在住し、申請書に署名ができない場合には、親権者本人又は後見人の署名のある同意書を提出する必要があります。
その他親権者又は後見人の署名を得ることができない事情がある場合には、申請予定のパスポート窓口にご相談ください。
⇒※未成年者のパスポート発給申請における注意点
●申請書の代理提出について
申請者が配偶者、二親等以内の親族、その他の代理人に依頼して申請書を提出する場合においても、申請書に申請者本人が記入しなければならない事項がありますので、本人記入の上、再発行手続きに必要な書類とともに各都道府県のパスポート窓口に提出して申請を行ってください。
代理人についても、本人確認書類が必要となりますので持参してください。
代理人による提出が認められない場合もあります。
詳しくは申請予定のパスポート窓口にご相談ください。
また、代理人による申請書提出を行った際、パスポート窓口において、申請者本人による確認を求められる場合には、申請者本人が窓口に出向くようにしてください。
窓口にてパスポートを受け取る
パスポートを受取時には以下のものを用意し、必ず本人が交付窓口で受け取らなければなりません。
交付窓口では代理人の受取を認めておらず、申請者が赤ちゃん・幼児であっても必ず本人が交付窓口で受取ってください。
(1)申請の時に渡された受理票(受領証)
(2)手数料(収入証紙及び収入印紙) ※
※手数料は収入印紙と都道府県の収入証紙を購入し貼り付けて提出します。(現金払いのみ)
となっています。
パスポートの種類 | 合計 | 内訳 | |||
---|---|---|---|---|---|
収入印紙 | 都道府県 | ||||
一般旅券発給 | 10年旅券 | 申請日に18歳以上 ※ | 16,000円 | 14,000円 | 2,000円 |
5年旅券 | 申請日に12歳以上 ※ | 11,000円 | 9,000円 | 2,000円 | |
申請日に12歳未満 ※ | 6,000円 | 4,000円 | 2,000円 |
パスポートの手数料についてや販売場所など詳しくはコチラから
手数料の支払いが完了すれば、窓口でパスポートを受取ることができます。
国・地域によっては、査証申請時または入国時に必要な旅券の残存有効期間を設けている場合があります。旅券の有効期間は十分ご確認ください。
申請書類などの不備があった場合などで、申請が受理されないなどのケースがありますので、くれぐれも余裕をもったスケジュールでパスポートの申請をされることをおススメします。
以上の手続きが完了後、パスポートを受取ることができます。
【海外】パスポートを紛失・盗難にあった時の手続きと必要な書類って?
海外でパスポートを紛失・盗難にあった場合、99%手元に戻ってくることはありません。
また紛失・盗難されたパスポートは悪用される恐れがありますので、紛失した場合は直ちに届出を行いましょう。
日本国内と海外の渡航先では申請手続きの内容が異なりますので、詳しくご紹介します。
「帰国のための渡航書」につきましては、別ページで紹介しています。詳しくは「帰国のための渡航書って?」をご覧ください。
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また、海外でも現地日本大使館や領事館にてパスポートの再発行申請が可能です。詳細は現地の窓口でご確認ください。
渡航先でパスポートの再発行を行う場合は申請予定の領事館などにご連絡ください。
各パスポート窓口で申請し交付されるパスポートが新型の「2020年旅券」に変わりました。
2020年旅券ではIC内の個人情報の不正読取り等を防ぐ機能の強化、偽造防止能力を高めるため、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」をデザインされています。
パスポートの再発行に必要な書類を詳しく教えて!
パスポートを再発行手続きを行うには上記書類を揃え、国内であれば各都道府県のパスポート窓口、渡航先では各国の日本大使館または領事館で申請を行えます。
一般旅券発給申請書は2種類あり、「5年有効なパスポート申請」用と「10年有効なパスポート申請」用があります。
(注)18歳未満の方は、5年有効のパスポートのみ申請ができます。
パスポートを5年か10年にするか迷っている方はコチラの記事をご覧ください。
パスポートの再発行手続きに必要な「一般旅券発給申請書」につきまして、都道府県によってはパスポート窓口以外にも役所や役場、市民センター等でも配布しておりますので、申請予定のパスポート窓口にお問い合わせください。
※パスポート申請書のダウンロードについて
「一般旅券発給申請書」は現在、外務省のホームページからダウンロードして提出することができるようになりました。
ネットでパスポートの申請書をダウンロードする方法って?にて申請書のダウンロードができるサイトや方法などご案内しております。
ダウンロード申請書はA4用紙に倍率100%(縮小・拡大は行わない)片面印刷(裏面は白紙)で、折らずにパスポート窓口に持参しなければなりません。
用紙や印刷の状態によっては受付されない場合もありますので、パスポートの申請書をダウンロードする方法にて詳細をご確認ください。
パスポート申請に必要なものをまとめました。以下のリンクよりご覧ください!
パスポート受領後、すでに渡航先や滞在期間が決まっている方は、
アメリカ(ハワイ州も含む)に渡航を予定されている方 ⇒アメリカ電子渡航認証システム「ESTA」
3ヵ月以上の滞在を予定している方 ⇒在留届電子届出システム「ORRnet」
の登録が必要です。
また、ビザの申請が必要な国へ渡航される方は各大使館・総領事館窓口へ申請する必要があります。
外務省が運営する
外務省海外旅行登録「たびレジ」というサービスがあります。
「たびレジ」は海外旅行や海外出張される方が、旅行日程・滞在先・連絡先などを登録すると、滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡などが受け取れるシステムです。
メールの宛先として、ご自身のアドレス以外にご家族や職場のアドレスも登録できます。
パスポートの再発行申請のQ&A
Q.パスポートの再発行の費用(手数料)はいくらかかりますか?
A.パスポートの再発行にかかる手数料は、5年、10年とパスポートの種類によって異なります。
詳細につきましては、本ページ内のパスポート発行にかかる手数料をご覧ください。
Q.再発行申請からどれくらいの期間で受け取れますか?
A.パスポートの申請から受領まで、1週間~2週間程度(土・日・休日を除く)で受け取ることができます。
受け取りには本人がパスポートを申請した窓口へ行く必要があります。
Q.パスポートの再発行申請に必要な書類はどのようなものですか?
A.一般旅券発給申請書、戸籍謄本、パスポート用の写真、申請者本人と確認できる書類が必要となります。
詳細につきましては、本ページ内のパスポート再発行の申請に必要な書類をご覧ください。
Q.以前パスポートを発行し、有効期間が過ぎたものを持っていますが更新(切替発給)できませんか?
A.できません。
有効期間が過ぎた場合、新規発行と同じ手続きが必要となります。
Q.パスポートの申請時に必要な官製ハガキが届きません。
A.現在では不要です。
パスポートの申請に際して、以前は、郵便はがきを申請者の住所地に送付し同一性を確認する方法をとってきましたが、平成21年3月に廃止されました。
パスポート申請時にパスポートの受理票が発行されますので、パスポートの受領時にはその受理票と手数料をご持参ください。
Q.パスポートを申請後、不要になったのでキャンセルはできますか?
A.キャンセルできません。
「申請後やむを得ない事情(病気、事故など)のため渡航を中止する場合でも、原則として旅券は受領しなければならない。」
申請取り下げは原則として認められないとされております。
パスポートの発行日から6か月以上過ぎてしまった場合、自動失効する為受取ができなくなりますが、パスポートの申請者は、旅券法第20条に基づき手数料の納付が義務づけられており、パスポートを受領しない場合は手数料が未納扱いとなります。
その場合、以降5年間通常よりも申請の手数料が6,000円高くなり、また受領しなかった具体的理由を「未交付失効旅券届出書」に記入の上、提出が必要になるなど手間が増えます。
今回は必要ないかもしれませんが、パスポートは5年または10年間有効のものになりますので、期日内に受け取って、保管しておくことを強くオススメします。
Q.パスポートを紛失してしまったのですが、写真が気に入っていたので同じものを再発行してもらえますか?
A.できません。
犯罪などに使われ巻き込まれる危険性もありますので、まったく同じパスポートを再発行することはできません。
再発行手続きを行ってもパスポート番号や有効期間、証明写真等すべて新しくなります。
まず紛焼失届出を出した後、再発行の手続きを行ってください。
また紛焼失届出を提出後パスポートが見つかったとしても、使用することはできませんのでご注意ください。
Q.パスポートが破れてしまったのですが、引き続き使用できますか?
A.パスポートに損傷が起きた場合、パスポートの再申請手続きをおススメしますが、ただ軽微な損傷の場合、引き続き使用できる場合もありますのでパスポート窓口にご確認ください。
Q.パスポートが濡れてしまったのですが、引き続き使用できますか?
A.2006年からパスポートにはICチップが埋め込まれており、パスポートが水に濡れてしまった場合、そのICチップが破損し利用できなくなる事もあります。
ただ軽微な水濡れの場合、引き続き使用できる場合もありますのでパスポート窓口にご相談ください。
Q.パスポートを洗濯してしまった…。パスポートを濡らしてしまったけどそのまま使って大丈夫?
A.少々の水滴や飲み物をこぼしてしまった程度であれば、すぐに水分を拭き取り、パスポートの中にあるICチップも乾けば問題なく利用できますし、入国審査の査証も耐水インクが使用されているので問題なく利用できます。
但し、
・文字が見えにくくなってしまった
・写真がはがれてしまった
・パスポートが水でふやけてしまった
などのパスポートの損傷が激しい場合、再発行手続き(切替申請)が必要です。
損傷が激しい状態のパスポートので海外へ渡航すると、入出国審査で拒否または別途手続きが必要になる場合があります。
またICチップには国籍や名前、生年月日など旅券面の身分事項のほか、所持人の顔写真を電磁的に記録しており、偽造が難しく入国審査がスムーズに行われています。
そのためICチップが破損している場合、パスポートの目視による確認になる為入出国はできますが通常よりも時間が掛かってしまいまう場合もあります。
パスポートを損傷・水没してしまい、ご自身で判断が難しい場合はパスポート窓口へご相談されることをおススメいたします。
Q.パスポートを破いてしまった…。パスポートを損傷してしまった…。そのまま使い続けても大丈夫?
A.パスポートの汚れが激しい、損傷している場合、入出国審査で拒否されてしまう場合があります。
・パスポートが折り曲げられている
・査証欄等に落書き、メモ書きがされている
・汚れで氏名、生年月日、発行年月日等が識別できない
・パスポートのページが1ページでも欠落している
・パスポートがはさみやカッターなどで完全に分断された、裁断された
などの損傷の場合は損傷してしまった有効期限内のパスポートを返納し、新しくパスポートを再発行(切替申請)しなければなりません。
また下記のように重度の損傷の場合は年齢に関係なく、代理申請することができませんのでご注意ください。
・氏名、生年月日、発行年月日等が識別できない
・パスポートのページが1ページでも欠落している
・パスポートがはさみやカッターなどで完全に分断された、裁断された
通常の申請書類とは別に「事情説明書」が必要となります。
詳細につきましては申請予定のパスポート窓口にご連絡ください。