Q.パスポートの申請写真を撮影時に注意することって?|写真サイズ・メガネ・カラコン・髪型・服装・画像加工・乳幼児等

パスポート申請

スポンサーリンク

パスポートは”世界共通の身分証明書”であり、不正を防ぐため審査を厳格に行われており、申請手続きで不備があると差し戻しが求められます。

差し戻しの理由として、パスポートの申請写真が原因のケースが多くあります。

あまり知られていませんが、パスポート用の写真はいろいろ制限があり、服装や表情、髪型や背景まで指定されています。

パスポート窓口に長時間の順番待ちをして、ようやく申請できる順番が回ってきたとしても写真を撮りなおしを求められ書類不備として、別の日に改めて申請をしなければならなくなる事が本当によくあります。

時間も写真撮影のお金も無駄になりますので、証明写真機などで申請用の写真を用意される場合は注意事項をチェックしましょう。

パスポート申請写真の撮影時に注意することって?

パスポート用の提出写真のサイズ・規格は、ICAOと呼ばれる国際機関の勧告に基づいて定められています。

パスポートは海外において唯一の国際的身分証明書であり、パスポートの写真は本人確認をする上で大変重要です。

日本でも顔認証による自動ゲートが導入され話題になりましたが、アメリカなど一部の先進国では入国審査時に顔認証技術で本人確認を行いますので、パスポートの写真規格が国際規格に則ったものであることが非常に重要となります。
空港,自動ゲート,パスポート

出典:政府広報オンライン

そのため、パスポート申請時に提出写真の規格が満たしていない場合、撮りなおしを求められることがよくあります。

パスポート,失敗

手間や料金を考えると証明写真機は便利だけど、パスポートは5年・10年使い続けますし
申請用の写真を熟知しているフォトスタジオ等や写真屋さん等での撮影がおススメです。

本ページでは、パスポート申請時に必要な証明写真についての規格と撮りなおしを求められる例をご紹介いたします。

パスポートの更新手続き(切替発給)は以下のリンクよりご覧ください!

パスポート【最新版】パスポートの更新手続きの方法って?

オンラインで更新手続きをする場合の規格はコチラ

パスポート,申請,必要書類パスポートの更新手続きをオンラインで申請!

パスポート申請用写真のサイズ等の規格について

パスポート申請時に提出する写真は髪型や服装、メガネの着用など注意しなければならない点が複数あります。

よくある話ですが、申請用の写真に影が入っていたり、メガネに光が反射していたりしていても撮りなおしを求められてしまいます。

写真不備で、再度パスポート窓口に出向くことの無いよう、本稿をご参考にしてください。

証明写真

パスポート写真の規格と見本
(外務省HPより)

「パスポート用提出証明写真の規格」

1. 申請者(請求者)本人のみが正面を向いて撮影されたもの

2.証明写真が提出の日前6ヶ月以内に撮影されたもの

3.縁なしで縦45ミリメートル×横35ミリメートルの各寸法を満たしたもの
(顔の寸法は頭頂から顎あごまでで、顔の縦の長さは、写真縦の70~80%(34±2ミリメートル)であること)

4. 無帽であるもの(申請者(請求者)の申出より、外務大臣、各都道府県知事又は領事官が宗教上又は医療上の理由により顔の輪郭がわかる範囲で頭部を布などで覆うことを認める場合を除く。)

5.証明写真の背景(影を含む。)がないもの
※背景については、無地(均一な)の淡い色とし、顔及び髪とのコントラストをはっきりさせること。また、被写体や背景に影が作られていないこと。

6.カラーでも白黒でも可

7.鮮明であること(焦点が合っていること)

8.明るさやコントラストが適切であること

9.影のないもの

10.背景と人物の境目がはっきりしていること

11.眼鏡のレンズに光が反射していないこと

12.平常の顔貌と著しく異ならないもの(例えば、口を開き歯が必要以上に見えているものは不可)

13.前髪などにより、目などの顔の器官や輪郭が隠れていないこと

14.ヘアバンドなどで頭髪を覆っていないこと

15.変色していないもの、傷や汚れのないもの

16.デジタル写真の場合、ジャギー(階段状のギザギザ模様)がないもの

17.デジタル写真の場合、写真専用紙等を使用し、画質が適切であること

 (注)ご記入の際は表面にインクがにじまないように、また凸凹が出ないようにご注意ください。

スポンサーリンク

(1) パスポート用写真の服装・装飾品について

服装,髪型

(撮りなおしを求められる写真の例)

パスポート申請用の写真撮影時、帽子や幅の広いヘアバンドにより頭部が隠れていたり、顔や頭の器官が隠れるアクセサリー、ウィッグやカツラなど実際の容姿と著しく異なるもの、タートルネックなど衣服によりアゴなどの顔の一部が隠れているものは全て撮りなおしを求められます。

また、髪型で顔の輪郭が隠れたり、髪が目(黒目)かかっているもの申請として受け付けられませんのでご注意ください。

(2) パスポート用写真の顔の向き、笑顔、表情について

笑顔,表情

(撮りなおしを求められる写真の例)

パスポート申請用の写真が、左右に傾いていたり、顔が横を向いている、中心から位置が片寄っているものは撮りなおしを求められることがあります。

また、撮影時に笑顔など、口角を上げる等、平常時の表情と異なる場合も撮りなおしを求められることになりますので、ご注意ください。

(3) 長髪の方のヘアスタイルなど頭髪のボリュームが大きな場合

サイズ,規格機械による照合においては、目や鼻、口などの位置等を重視しており、時間の経過に伴い変化する髪型や髭についてはあまり重視しておりません。そのため、国際標準では髪のボリュームが大きい場合には、髪を除く顔の大きさを確保することが重要とされています。

「両眼の中心から頭頂までの距離」は「両眼の中心から顎までの距離」と等しいものとみなし、トリミングしてください。

(4) 写真の横から、顔(髪は含まず)がはみ出してしまう場合

乳幼児の場合など丸顔の場合に、顔の長さを最小である32ミリメートル(70%強)としても写真の横幅内に顔が収まらない場合には、耳を含めた顔全体を写真に収めてください。この場合、縦方向が32ミリメートルに満たなくても構いません。

(5) パスポート用写真の背景について

サイズ,申請用,背景

(撮りなおしを求められる写真の例)

パスポート申請用の写真の背景色は、淡い色による無地(均一)としてください。
グラデーション(濃淡)の入った色や、絵柄や物が映り込んだ写真は使用できません。

※背景については、無地(均一な)の淡い色とし、顔及び髪とのコントラストをはっきりさせること。また、被写体や背景に影が作られていないこと。

(6) パスポート用写真でカラコンや瞳の輪郭を強調するコンタクトレンズの使用について

コンタクト,カラーコンタクト

(撮りなおしを求められる写真の例)

渡航先の出入国審査等において本人確認を行う際に、瞳の色は重要な識別ポイントになります。
このため、パスポートの写真がカラーコンタクトレンズを装着したものである場合は、出入国審査等で疑義を持たれる可能性があり適当でないことから、撮り直しを求められることになります。

またフラッシュなどの影響により瞳が赤く写ったものは不適当です。
黒目に照明が反射したキャッチライトは問題ありません。

一方、瞳の輪郭を強調するコンタクトレンズ(注:色なしコンタクトレンズの縁にライン(黒又や茶色)の入ったもの。)については、これまでのところ、その使用により出入国審査等でトラブルが発生したとの報告には接していないこともあり受け付けていますが、出入国審査等において質問等を受けることも考えられますのでご注意ください。

(7) パスポート用写真の画像加工・画像処理について

パスポート,加工,修正,補正

(撮りなおしを求められる写真の例)

インスタント証明写真などでも、美白に撮影できるものや、目を大きくするものがありますがすべて撮り直しとなります。

目を大きく見せたり、美白処理、顔パーツやほくろなどを修正するなどして、本人のイメージを変えることは、いかなる場合も受け付けられません。

また、顔の大きさの変形やマスキングなどの画像処理をほどこしたものも再度撮影を求められますのでご注意ください。

(8) パスポート用写真撮影時のメガネ着用について

眼鏡,メガネ,サングラス

(撮りなおしを求められる写真の例)

色付きのレンズや反射・影があるものはすべて撮り直しとなります。

また、目を妨げる縁・フレームがないものに限ります。医療上必要とされない限り、サングラスや処方のない色付きの眼鏡は許可されません。

フレームがないものでも、照明が眼鏡に反射している場合は再度撮影を求められますのでご注意ください。

(9) 乳幼児のパスポート写真を撮影する場合の注意点

パスポート,写真,乳幼児の撮影の際、椅子に座れないなど一人での写真撮影が難しい場合、無地で淡い色のシーツなどに寝かせて、上方から撮影してもかまいません。
補助者の身体の一部が写り込んでいる場合や目を閉じている場合は、撮り直しとなります。

顔の向きや動きによる手ぶれにも注意してください。

本ページで掲載している画像については、外務省HPの旅券用提出写真についてのお知らせより引用しております。

新規のパスポート申請手続きは以下のリンクよりご覧ください!

パスポート【最新版】パスポートの新規発行・取得、申請方法って?

パスポートに関するよくある質問

記事製作:パスポートナビ

パスポートナビはパスポート取得方法や情報をお届けすべく、2016年に立ち上げ、約7年で延べ600万人以上の方にご利用いただいています。

パスポートの申請方法はもちろん、各都道府県のパスポート窓口へ訪問し、混雑状況やアクセスなど他のサイトにはない情報をお届けしています。

皆様の快適な海外旅行に少しでもパスポートナビがお役立てできますと幸いです。