Q.パスポートの本籍地や名前、名字変更時の手続き方法って?
入籍後、海外で挙式やハネムーンをご予定されている方、転籍され別の都道府県に本籍地も移された方はパスポートの変更手続きが必要です。
氏名や本籍地が変わった場合の手続きをご紹介いたします。
パスポートの本籍地や名前、名字変更時の手続き方法って?
氏名や本籍地が他の都道府県に移ったなどパスポートに記載されている身分事項に変更があった場合、パスポートの記載事項変更手続きが必要です。
平成26年までは「記載事項の訂正」と今お持ちのパスポートに窓口で訂正を行っておりましたが、現在は「記載事項変更旅券制度」ができ、新たにパスポートを取り直すか、記載事項変更旅券のどちらか選ぶ事ができます。
記載事項変更旅券では、記載事項変更手続き前のパスポートと有効期間が同じのパスポートになりますので、有効期間が残り1年未満となっている方は記載事項の変更とパスポートの更新が同時に手続きができる「切替発給」をオススメします。
パスポートの更新手続きについては以下のリンクよりご覧ください!
パスポートの手続きは原則、住民登録のある地域のパスポート窓口で行う事ができます。
※但し、住民登録がある地域以外への通学者、長期出張・転勤の方は、一定の要件を満たし、申請予定の地域に実際のお住まいがある方は、居住先を証明する資料を提出することで、申請(届出)ができる場合があります。
住民登録がある地域以外でパスポートの手続きを行う場合は、都道府県のパスポート窓口にて詳細をご確認ください。
パスポートの記載事項変更手続きに必要な書類
パスポートの記載事項変更手続きでは、以下の書類の提出が必要となります。
上記4点の必要な書類について詳しくご紹介してまいります。
(1)一般旅券発給申請書(記載事項変更用) 1通
本籍地、名字等の変更があった場合に使用する記載事項変更用申請書はパスポート窓口で配布しております。
またそれ以外にも、都道府県によってはパスポート窓口以外にも役所や役場、市民センター等でも記載事項変更用申請書を配布している場合もあります。
詳細はお住まいのパスポート窓口にお問い合わせください。
※ 一般旅券発給申請書(記載事項変更用)のダウンロードについて
パスポートの申請に必要な「一般旅券発給申請書(記載事項変更用)」は、平成30年から「「ダウンロード申請書」による申請受付が開始されました。
ネットでパスポートの申請書をダウンロードする方法って?にて申請書のダウンロードができるサイトや方法などご案内しております。
ダウンロード申請書はA4用紙に倍率100%(縮小・拡大は行わない)片面印刷(裏面は白紙)で、折らずにパスポート申請窓口に持参しなければなりません。
用紙や印刷の状態によっては受付されない場合もありますので、パスポートの申請書をダウンロードする方法にて詳細をご確認ください。
(2)パスポートの記載に変更を生じたことが確認できる戸籍謄本又は抄本 1通
本籍地や婚姻により姓の変更など、戸籍上の身分事項に変更がわかる内容で、申請日前6カ月以内に作成されたものを、お住まいの地域の役所にて取得してください。
(3)パスポート申請用の証明写真 1葉
パスポート写真の規格と見本
(外務省HPより)
・申請日前6カ月以内に撮影されたもの。
・無帽で正面を向いたもので、頭頂からあごまでが34±2mmであるなど申請書に記載されている規格を満たしていることが必要です。
・写真の裏面には申請者の氏名を(表面に文字が浮かび出ないよう筆圧に注意して)記入してください。
(注)ご記入の際は表面にインクがにじまないように、また凸凹が出ないようにご注意ください。
パスポート用の証明写真の服装など注意点についての詳しい情報は以下のリンクよりご覧ください!
パスポートの申請用写真は、要件が満たしていない場合撮りなおしを求められ、申請が受理されない場合もありますのでご注意ください。
証明写真機で撮影されたものでも問題ございませんが、5年・10年と使用するものですのでフォトスタジオやカメラショップなどで、プロにお任せすることをおススメします。
(4)有効旅券(有効期間中のパスポート)
有効期間が残っているパスポートをお持ちの方は、書類と一緒にご持参ください。
またパスポートの更新は”新しいものに切替える”ことになりますので、有効期限が残っていても新しいパスポートに残り期間が加算されませんので、ご注意ください。パスポートの必要残存有効期間って?
パスポートを紛失してしまった際の手続きは以下のリンクよりご覧ください!
※ 住民票の写し 1通
住民票は現在、原則不要となりました。
※各自治体が住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)を導入する以前は、住民票の提出が必要でした。
- 住民票のある地域以外(通学先、長期出張・転勤先)の窓口でパスポートを申請の場合
- 申請前(1週間程度)に引っ越しを行い、住民登録を異動された場合
- 休日(土曜日・日曜日)窓口で申請を予定しており、休日の申請のため、住民基本台帳ネットワークシステムが稼働していない場合
- 住民基本台帳ネットワークシステムの利用を望まない場合
上記に該当する場合はパスポートの更新手続きの申請する際、住民票の写しが1通必要となります。
住民票の写しは、申請日から6カ月以内に作成されたものでなければなりませんので、ご注意ください。
窓口でパスポートの記載事項変更を申請をする
上に掲げられている書類を全部そろえ、住民登録をしている都道府県のパスポート窓口で申請してください。
パスポート窓口は、月曜日等の休日明け、平日の昼前後及び夕方の窓口は特に混雑します。
また年末年始、春休み期間中、ゴールデンウィーク、夏休み・お盆は窓口の混雑が予想されますので、時間に余裕を持って行くことをおススメします。パスポート窓口の混雑する時期・時間・曜日
パスポートは申請から受取まで、1週間程度(土・日・休日を除く)必要となります。
旅行に出かけられるまでに余裕をもったスケジュールでご調整ください。
●未成年者(20歳未満の未婚者)がパスポートを申請する場合
申請者が未成年の場合、申請書裏面の「法定代理人署名」欄に親権者(父母又はそのいずれか一方)又は後見人が必ず署名しなければなりません。
親権者又は後見人が遠隔地に在住し、申請書に署名ができない場合には、親権者本人又は後見人の署名のある同意書を提出する必要があります。
その他親権者又は後見人の署名を得ることができない事情がある場合には、申請予定のパスポート窓口にご相談ください。
⇒※未成年者のパスポート発給申請における注意点
●申請書の代理提出について
申請者が配偶者、二親等以内の親族、その他の代理人に依頼して申請書を提出する場合においても、申請書に申請者本人が記入しなければならない事項がありますので、本人記入の上、パスポート申請に必要な書類とともに各都道府県のパスポート窓口に提出して申請を行ってください。
代理人についても、本人確認書類が必要となりますので、持参してください。
代理人による提出が認められない場合もあります。
詳しくは各都道府県のパスポート申請窓口にご相談ください。
また、代理人による申請書提出を行った際、パスポート申請窓口において、申請者本人による確認を求められる場合には、申請者本人が窓口に出向くようにしてください。
パスポートの申請をオンラインで行う
2023年3月からパスポートの手続きの一部がオンラインで申請が開始されました。
埼玉県、千葉県、大阪府など一部地域では戸籍謄本を郵送で発送することにより、パスポートの戸籍情報の変更もオンラインで行えるサービスを開始しています。
マインバーカードがあれば24時間いつでも申請ができるパスポートのオンライン申請についての最新情報と詳細は別ページにまとめましたので、下記リンクからご覧ください。
パスポートのオンライン手続きが開始!今後の予定についても詳しく紹介
パスポートのオンライン申請はいつ?最新情報を分かりやすく解説
窓口にてパスポートを受領する
記載事項変更後のパスポートを受け取る時には以下のものを用意し、必ず本人が交付(申請)窓口にて受領しなければなりません。
(1)申請の時に渡された受理票(受領証)
(2)手数料(必要額の収入証紙及び収入印紙を受領証に貼付してください)
▼パスポート受領時の手数料一覧
旅券の種類 | 都道府県収入証紙 (注1) | 収入印紙 | 計 |
---|---|---|---|
記載事項変更申請 | 2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
年齢は、「年齢計算に関する法律」(明治35年法律第50号)により決まります。
※年齢は誕生日の前日に1歳加算され、12回目の誕生日の前日に12歳となります。
このため、手数料の減額措置は、12回目の誕生日の前々日までに申請を行った方に対し適用されます。
国・地域によっては、査証申請時または入国時に必要な旅券の残存有効期間を設けている場合があります。旅券の有効期間は十分ご確認ください。
(注1)都道府県によっては現金払いのみの窓口もありますので、申請予定のパスポート窓口にお問い合わせください。
以上の手続きが完了後、記載事項変更をした新しいパスポートを受領することができます。
申請書類などの不備があった場合などで、申請が受理されないなどのケースがありますので、くれぐれも余裕をもったスケジュールでパスポートの申請をされることをおススメします。

令和2年2月4日以降、各パスポート窓口で申請し交付されるパスポートが新型の「2020年旅券」に変わりました。
2020年旅券はIC内の個人情報の不正読取り等を防ぐ機能の強化、偽造防止能力を高めるため、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」をデザインされています。
パスポートの申請に必要なものをまとめました。以下のリンクよりご覧ください!
パスポート記載事項変更申請のQ&A
Q.旅行前までに名字や本籍地を変えないと海外へ渡航できないのでしょうか?
A.入籍後に海外で挙式、新婚旅行に行かれる方で「旅行までの日数を考えると変更手続きが間に合わない」と慌てるかもしれませんが、記載事項変更は帰国後でも問題ありません。
海外への渡航の際、パスポートが旧姓の場合は航空チケットやESTA等を旧姓で取得すれば問題なく入出国できます。
旅行代理店などで航空チケットなどを手配される場合は担当者から、詳しく説明してもらえるかと思いますが、ネット等でご自身で手配される場合はパスポートの名義と合わせるように、ご注意ください。
Q.パスポートの記載事項変更旅券発行の費用(手数料)はいくらかかりますか?
A.都道府県収入証紙と収入印紙の金額を合わせた額になります。
詳細につきましては、本ページ内の記載事項変更申請にかかる手数料をご覧ください。
Q.記載事項変更申請からどれくらいの期間で受け取れますか?
A.記載事項変更申請から受領まで、1週間程度(土・日・休日を除く)で受け取ることができます。受け取りには本人がパスポートを申請した窓口へ行く必要があります。
Q.パスポートの記載事項変更申請に必要な書類はどのようなものですか?
A.一般旅券発給申請書(記載事項変更用)、旅券の記載に変更を生じたことが確認できる戸籍謄本又は抄本、住民票の写し、写真(45ミリメートル×35ミリメートル)、有効旅券(有効期間中のパスポート)が必要となります。
詳細につきましては、本ページ内のパスポートの記載事項変更申請に必要な書類をご覧ください。
Q.名前や本籍地が変わった場合は、何か手続きが必要ですか?
A.パスポートの身分事項に変更があったときには、新たなパスポートを申請していただく必要があります。(10年、5年又は記載事項変更旅券のいずれか)
Q.外国の方と結婚しました。日本の戸籍上は元の姓のままですが、外国では夫の苗字を名乗っています。パスポートに両方の姓を表記することはできますか?
A.例外的に可能です。
旅券面の氏名は、戸籍に記載されている氏名をヘボン式ローマ字で表記することになっています(旅券法施行規則第5条第1項及び第2項)。
一方、渡航(滞在)の便宜のため、戸籍で確認ができ、日常的に使用している外国人配偶者の姓や旧姓等をパスポートに表記することが特に必要であると認められる場合には、戸籍上の姓のヘボン式表記の後に、それを括弧書きで併記(別名併記)することを例外的に認めることがあります。
ただし、この場合、別名併記はあくまでも例外的かつ便宜的な措置であることから、ICチップには記録しないこととなっております。詳しくは、各都道府県の申請窓口へご確認ください。
Q.同じ地区内で引っ越しを行いました。何か手続きが必要ですか?
A.本籍地が変わっていないのであれば、申請は不要です。
Q.パスポートの最後のページに自分の住所を記入する欄がありますが、そこに書いた住所から引っ越しました。変更を届け出る必要はありますか?
A.変更を届け出る必要はありません。
所持人記入欄は、旅券所持人の氏名や現住所等を任意で記入する欄ですので、住所が変更になった際に以前の住所を二重線で消した上で、欄内に新たな住所を書くことができます。ただし、所持人記入欄がいっぱいになったからといって、査証欄等の他のページに住所等を記載することは控えてください。
Q.結婚して姓が変わりました。旧姓を旅券に記載することは可能ですか?
A.できません。ただし、例外的に併記することが可能な場合があります。
パスポートの氏名は戸籍に記載されている氏名でなければいけませんので、結婚や養子縁組により姓が変わった場合は、改姓後の氏名でパスポートを作成する必要があります。
ただし、外国で旧姓での活動実績があり、旧姓表記でないと支障が生じる場合など、渡航にあたり旧姓などの別名も併記する必要がある場合は、その必要性が確認できる書類等を提出し、審査の結果、これが認められる場合には、別名併記が可能です(この場合は姓の後に括弧書きで表記されます。なお、この場合、別名併記はあくまでも例外的な措置であるため、ICチップには記録されません。)。詳しくは、各都道府県の申請窓口へご確認ください。
Q.「山田」という苗字を、「Yamada」ではなく「Jamada」と名前の表記変更をすることはできますか?
A.基本的にできませんが、場合によっては例外的な対応が可能です。
外務省では、パスポートが外国において自国民である旅券名義人の身分を明らかにし、当該名義人の通行への便宜並びに事故等に遭遇した場合の保護及び援助を各国政府に要請する文書であることを踏まえ、その氏名の表音が国際的に最も広く通用する英語を母国語とする人々が発音するときに最も日本語の発音に近い表記であるべきとの観点から、従来よりヘボン式を採用しています。
その一方で、近年、氏名、特に名について、国字の音訓及び慣用にとらわれない読み方の名や外来語又は外国風の名を子に付ける例が多くなる等、旅券申請において表記の例外を希望する申請者が増えていることから、その氏名での生活実態がある場合には、非ヘボン式ローマ字表記であっても、その使用を認めることとしました(ただし、パスポートを一度取得された後のローマ字氏名表記の変更については、日本及び渡航先における出入国管理上の問題となり得る懸念があることや、国による旅券管理上の困難さ等から、特に必要と認める場合を除き認められませんのでご注意ください。)。
非ヘボン式表記による旅券の作成をご希望される場合は、現在住民登録している都道府県の申請窓口にご照会下さい。
Q.パスポートの申請時に必要な官製ハガキが届きません。
A.現在では不要になりました。
パスポートの申請に際して、以前は、郵便はがきを申請者の住所地に送付し同一性を確認する方法をとってきましたが、平成21年3月に廃止されました。
パスポート申請時にパスポートの受理票が発行されますので、パスポートの受領時にはその受理票と手数料をご持参ください。
Q.パスポートを申請後、不要になったのでキャンセルはできますか?
A.キャンセルできません。
申請後、やむを得ない事情(病気、事故など)のため渡航を中止する場合でも、原則として旅券は受領しなければならない。
申請取り下げは原則として認められないとされております。
パスポートの発行日から6か月以上過ぎてしまった場合、自動失効する為受取ができなくなりますが、パスポートの申請者は、旅券法第20条に基づき手数料の納付が義務づけられており、パスポートを受領しない場合は手数料が未納扱いとなります。
次回新たにパスポートを申請する際、受領しなかった具体的理由を「未交付失効旅券届出書」に記入の上、提出が必要になるなど手間が増えます。
今回は必要ないかもしれませんが、パスポートは5年または10年間有効のものになりますので、期日内に受け取って、保管しておくことを強くオススメします。
パスポートに関するよくある質問
- パスポートの新規発行の方法を教えて!
- パスポートの更新手続きの方法を教えて!
- パスポートの再発行手続きと必要な書類って?
- 本籍地や名前、苗字変更時の申請方法
- 未成年者のパスポート申請時の注意点
- パスポートの余白ページの追加方法
- パスポートの更新はオンラインでできる!
- パスポートの料金はいくらかかる?
- パスポート申請用の写真の規格・注意点
- パスポートの必要残存有効期間って?
- パスポート窓口の混雑する時期・時間・曜日
- パスポートは5年?10年?メリット・デメリットを比較
- パスポートのオンライン申請についての最新情報
- 【渡航先でパスポート紛失】帰国のための渡航書って?