Q.ハワイなどアメリカの入国に必要なESTA(エスタ)って?|ESTAの申請・更新方法
日本人に人気の、ハワイやグアム等、アメリカに属する地域などではビザを免除するビザ免除プログラムがあります。但し、渡航する場合はアメリカ電子渡航認証システムESTA(エスタ)に登録する必要があります。
ESTA(エスタ)とは、Electronic System for Travel Authorizationの略であり、ESTA(エスタ)という呼称でよばれ、アメリカの電子渡航認証システムのことをいいます。
渡航認証とは、入国カードと同じ働きをし渡航者の中に危険人物が含まれていないかどうかを事前に把握するために米国政府が導入したシステムです。
本稿では、アメリカ電子渡航認証システムESTA(エスタ)について詳しくご紹介させていただきます。
アメリカ電子渡航認証システムESTA(エスタ)って?
ESTA(エスタ)とは、Electronic System for Travel Authorizationの略であり、ESTA(エスタ)という呼称でよばれ、アメリカの電子渡航認証システムのことをいいます。
渡航認証とは、入国カードと同じ働きをし渡航者の中に危険人物が含まれていないかどうかを事前に把握するために米国政府が導入したシステムです。
(1).電子渡航認証システムESTA(エスタ)とは?
アメリカ電子渡航認証システムESTA(エスタ)とは、日本などビザ免除プログラム対象参加国から船舶または航空機でアメリカ合衆国へ入国する者に対し、米国出入国カード※をアメリカ合衆国への渡航(アメリカ合衆国を経由して他国へ渡航する場合も含む)前に、インターネットで申請することを義務付けているものです。
※(I-94W:紙製でVWP参加国の渡航者が米国入国時に記入しているもの)
システムへの登録は9・11委員会勧告実施法と呼ばれるもので義務付けられており、アメリカ合衆国国土安全保障省(DHS)により、日本語を含む複数言語をサポートするウェブサイトが運営されています。
ESTAの詳しい申請方法・手順につきましては、ESTA(エスタ)の登録・申請手続きをご覧ください。
(2)VISA WAIVER PROGRAM(ビザ免除プログラム対象)参加国
以下の国の市民または国籍の場合、入出国時にビザが免除されESTA(エスタ)による申請が可能です。
日本、大韓民国、台湾、イギリス、アンドラ、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブルネイ、チリ、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルグ、モナコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、マルタ共和国、サン・マリノ、シンガポール、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス
※但し、米国政府は2016年1月21日よりビザ免除プログラムの規定を一部改定し、ビザ免除プログラム対象国者に対し、過去に2011年3月1日以降にリビア、ソマリア、イエメン、イラン、イラク、スーダンまたはシリアに渡航または滞在したことがある方、及びこれらの国籍を有する二重国籍者に対してビザ免除プログラムの利用しての渡航を禁止しております。
該当する場合はビザ申請が必要となります。
(3)ESTA(エスタ)の登録の対象者・資格者
個人、申請代行問わずESTAを申請する場合、以下、全ての条件を満たしている必要があります。
条件を満たしていない場合には、事前に米国大使館又は専門家にご相談下さい。
(ア) VWP(ビザ免除プログラム)対象国籍のパスポートを持っている
(イ) パスポートの残存期間がアメリカ入国日から90日以上ある
(ウ) 観光、商用、米国を通過する目的の渡航である
(エ) アメリカの滞在日数が90日以内である
(オ) 健康で犯罪歴がない
(カ) 過去にアメリカのビザを却下されていない
(キ) 現在、他にアメリカの有効なビザを持っていない
(ク) 2011年3月1日以降にリビア、ソマリア、イエメン、イラン、イラク、スーダンまたはシリアに渡航または滞在していない、及びこれらの国籍を有する二重国籍者に該当しない
(ケ) eパスポート(IC旅券)を利用している(2016年4月1日より義務付けれました)
詳細につきましては、ESTA(エスタ)の登録の対象者・資格者をご覧ください。
(4)ESTA(エスタ)はいつ登録すべきか
アメリカ合衆国連邦政府は、渡航者に対しアメリカ合衆国への渡航3日前(72時間前)に、オンラインでESTA(エスタ)の承認申請を行うことを推奨しています。
これはESTA(エスタ)申請後72時間以内に承認される為です。
ただし渡航者がESTA(エスタ)の申請が承認されず、査証(ビザ)免除されていない場合、米国大使館または領事館でビザを取得する必要となります。(これは領事館員による面接を含む長期の手続きとなります)。
このためESTA(エスタ)の申請登録を渡航直前に行わないよう「推奨」されています。
万が一、直前に登録したESTA(エスタ)申請の承認が下りず、旅行がキャンセルになってしまった場合、航空会社やホテルなど旅行代理店に支払うキャンセル費用が100%負担になってしまったりする場合もありますので、必ず余裕をもった登録をおススメいたします。
(5)ESTA(エスタ)の有効期限
ESTA(エスタ)申請が承認された場合、2年間は有効となります。
但し、その渡航者のパスポートの有効期限が2年未満の場合、ESTAの有効期限もパスポートの有効期限が切れるまでとなります。
有効期限内であれば、何度渡航しても再申請の必要はありません。
また米国滞在中にESTA(エスタ)が失効しても、出国に影響を及ぼすことはありません。
但し、新しい旅券を取得した場合、氏名、性別または国籍を変更した場合には、新たにESTA(エスタ)を申請する必要があります。
有効期限内のESTAが申請した場合でも新たなESTAを登録することが可能であり、申請を出すたびに認証審査費用を払う必要があります。
(6)ESTA(エスタ)の手数料
ESTA(エスタ)の手数料は以下の2つの要素で構成されています。(2019年12月現在)
処理手数料 | 認証手数料 | 計 |
---|---|---|
$4.00 | $10.00 | $14.00 |
ESTA(エスタ)の申請を請求する場合、全ての申請者に申請の処理手数料として4ドル必要となります。
ESTA(エスタ)の申請が承認され、アメリカへの渡航認証を受け取った場合、認証手数料としてさらに10ドル必要(合計14ドル)となります。
但し、ESTA(エスタ)の申請が承認されなかった場合は認証手数料はかからず、処理手数料の4ドルのみとなります。
ESTA(エスタ)の更新方法
パスポートと同じように、ESTA(エスタ)には有効期限の延長または有効期限を更新するという制度はありません。
ESTAの再取得という扱いになり、残っている期間に加算されるのではなく、有効期限が残り何日残っていても再度ESTAのサイトから申請を行えば、取得日が新しい日付に更新され、以前取得したESTAは失効済み扱いとなります。
※ESTAの申請は毎回申請手数料がかかります。
以上がESTA(エスタ)の申請についての説明となります。
アメリカ電子渡航認証システムESTA(エスタ)のQ&A
Q.ESTA(エスタ)とは何ですか?
電子渡航認証システムESTA(エスタ)とは、Electronic System for Travel Authorizationの略であり、ESTA(エスタ)という呼称でよばれ、アメリカの電子渡航認証システムのことをいいます。
渡航認証とは、入国カードと同じ働きをし渡航者の中に危険人物が含まれていないかどうかを事前に把握するために米国政府が導入したシステムです。
詳細につきましては、アメリカ電子渡航認証システムESTA(エスタ)とはをご覧ください。
Q.ESTA(エスタ)とビザの違いは何ですか?
ESTA(エスタ)は、日本を含めたVISA WAIVER PROGRAM(ビザ免除プログラム対象)参加国の市民または国籍を持つ方が90日以内の旅行、商用でアメリカを訪問する際、ビザが免除される代わりにオンラインで渡航前に入国審査官による入国審査を受ける資格を持っていることを証明するものになります。
またあくまで旅行や商用の出張に適用されるためESTA(エスタ)を利用して入国した場合、現地で働くことはできません。
対して、VISA(ビザ)は最大10年の有効期間など、VISA(ビザ)の種類によって期間は変わってきます。
また90日以上滞在する明確な理由が必要で審査にも領事館員の面接があったり申請が承認されるまで時間が掛かります。
ただし、ESTA(エスタ)と違いVISA(ビザ)の種類によっては現地で働くことも可能です。
またESTA(エスタ)同様に入国が許可されたものではなく、入国審査官による入国審査を受ける資格を持っていることを証明するものになります。
Q.ESTA(エスタ)の申請手続きには、どの位時間がかかりますか?
A.オンライン上の手続きになりますので、10分~30分程度で完了します。
また、ESTA(エスタ)の申請後、即時~最長72時間以内には審査結果がでていますので、ESTA(エスタ)にアクセスして承認結果を確認する必要があります。
Q.ESTA(エスタ)は登録してからどのくらいの期間有効ですか?
登録してから2年間有効となっています。ESTA(エスタ)の審査結果の画面でいつまで有効か表示されていますので、併せてご確認ください。
Q.ESTA(エスタ)の申請には費用がかかりますか?
ESTA(エスタ)の審査に$4、承認後に$10と合計$14かかります。
詳細につきましてはESTA(エスタ)の手数料をご確認ください。
Q.ESTA(エスタ)に登録申請後、いつ結果がわかりますか?
ESTA(エスタ)による渡航認証申請後、ほぼ即座に画面上で判定されます。
回答には、「認証」、「保留」、「拒否」の3種類あります。
審査時間は最長72時間と定められているため、即時から72時間の幅で審査結果が通知されます。
すぐに判断された場合には「認証」「拒否」と結果が分かりますが、審査に時間がかかる場合には一旦「保留」状態となり、72時間以内に「認証」か「拒否」の結果が更新されます。
この場合には自分でホームページに行き状態を確認する必要があります。
Q.ESTA(エスタ)申請時に間違った情報を入力してしまいました。修正することはできますか?
必須の支払い関連情報を入力し、電子渡航認証申請の送信を実行する前であれば、パスポート番号、パスポート発給国以外のすべての申請データ欄を更新することができます。
申請が承認された後、電子メールアドレス、米国での住所のみ修正が可能です。
Q.ESTA(エスタ)登録後、日本国内での住所が変わりましたが修正はできますか?
ESTA(エスタ)で修正が認められているのは、電子メールアドレス、米国での住所の登録情報のみで、それ以外の情報は再度申請が必要となります。
Q.ESTA(エスタ)の申請が拒否された場合、再申請は可能ですか?
渡航者のESTA(エスタ)認証が拒否され、本人の情況に変化がない場合には、新たに申請し直しても拒否されます。
ESTA(エスタ)の適格性が認められない渡航者は、Visa Waiver Programに基づく渡航資格は与えられず、米国大使館または領事館で非移民ビザの申請をしなければなりません。
渡航認証承認を取得するため虚偽の情報で再申請を行った場合、その渡航者はVisa Waiver Programに基づく米国への渡航機会を永久に失うことになります。
Q.どのような場合、ESTA(エスタ)の再申請が必要になりますか?
・渡航者が新しいパスポートを発給されたとき
・渡航者の氏名が変更になったとき
・渡航者が性別を変更したとき
・渡航者の国籍が変更されたとき
・ESTA(エスタ)申請に関するすべての必須質問事項の内、渡航者が以前に回答した状況から1つでも"yes(はい)"、あるいは"no(いいえ)"回答に変化が生じた場合
とされています。
Q.カナダまたはメキシコなどへアメリカ経由便を利用して渡航される場合ESTA(エスタ)の申請は必要ですか?
ビザ免除プログラムを利用して、アメリカを通過(経由)する場合でもESTA(エスタ)による渡航認証の申請・取得が必要となります。
Q.グアム・サイパンに行く場合はESTA(エスタ)による申請が必要ですか?
A.新グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラムを利用してグアム、サイパンに渡航する場合、ESTA(エスタ)の申請は不要です。
※新グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム: 日本など特定の国籍の人が短期商用・観光目的での渡航予定で、同プログラムを利用して入国する場合、最大45日滞在が可能です。
Q.陸路でカナダやメキシコから入国する予定ですが、ESTA(エスタ)による申請は必要ですか?
A.不要です。陸路でアメリカへ入国する場合は、ESTA(エスタ)による渡航認証の申請・取得は不要です。
Q.支払いをするクレジットカードは申請者本人名義である必要がありますか?
A.家族、親戚、または旅行会社などの第三者のクレジットカードで支払うことが可能です。
Q.すでにESTA(エスタ)に登録している場合、再登録が必要ですか?
A.再登録はご自身のESTAの有効期限、もしくはパスポートの有効期限のどちらかが切れる前日まで必要ありません。
Q.自身のESTA(エスタ)登録状況の確認はできますか?
A.確認できます。ESTA(エスタ)ウエブサイトにて、「ESTAのステータスの確認」からパスポート番号、生年月日、申請番号を入力することによって申請を検索することが可能です。
Q.自身のESTA申請番号を忘れてしまいました。確認はできますか?
A.確認できます。ESTA(エスタ)ウエブサイトにて、「ESTAのステータスの確認」からパスポート番号、生年月日、姓名、国籍を入力することによって申請を検索することが可能です。
Q.留学する場合もESTA(エスタ)による申請が必要ですか?
A.不要です。
ESTAによる渡航認証の申請・取得は、ビザ免除プログラムを利用してアメリカへ渡航される方が対象となります。
ビザの申請が必要となる、留学や就労などの場合はESTAによる渡航認証の申請・取得は不要です。
Q.乳幼児でもESTA(エスタ)による申請は必要ですか?
A.必要です。年齢、航空券の発券の有無にかかわらず、アメリカビザ免除プログラムを利用して渡航される方全員のESTA(エスタ)による渡航認証の申請・取得が必要となります。
Q.ESTA(エスタ)による申請は代理の人でもできますか?
A.可能です。
家族、一緒に行かれる友人の方などが代理でESTA(エスタ)による渡航認証の申請・取得をすることができます。
また、旅行会社や手続き代行会社に申請を依頼することも可能です。
Q.ESTA(エスタ)の申請番号とは何ですか?
A.渡航認証の申請を完了すると発行される番号ですので、控えておきましょう。
Q.ESTA(エスタ)による「渡航認証許可」のページを印刷し、現地に持参する必要はありますか?
A.アメリカ入国審査の際に、提出する必要はありませんが、申請番号、有効期限日確認のためにも印刷をして、持参されることをおススメします。
Q.ESTA(エスタ)の米国内の連絡先情報で登録したホテルをキャンセルし、別のホテルになった場合は更新する必要はありますか?
A.義務ではない為、更新しなくても問題ありません。
ESTA(エスタ)の目的はあくまでビザ免許プログラムでテロリストなどがアメリカに入国するのを防ぐ目的であり、入国後アメリカ国内での犯罪に関しては警察やFBIなど別の組織の担当になります。
どうしても内容を変更したい場合は、再申請(申請者が申請費用負担)という形になります。
Q.ESTA(エスタ)で生年月日を間違って登録し、承認されてしまいました。そのまま渡航しても大丈夫ですか?
A.ESTA(エスタ)の情報で誤って登録しそのまま渡航した場合、入国審査で拒否される場合があります。
上項でも挙げておりますが、渡航情報、連絡先情報、雇用情報等については、変更があった場合でも修正の必要はありませんが、生年月日や性別など個人を特定する情報に誤りがあった場合、必ず正しい情報に上書きする必要があります。
ESTAの上書きする方法としましては、前回の登録から1日以上たってから再度、正しい情報で新規登録を行ってください。
誤った情報で承認された後でも、これで申請が通れば最新の情報が「正」として扱われます。
※但し、再度ESTAの申請手数料がかかります。
ほとんどのケースはこちらで解決しますが、承認されなかった場合は「米国国土安全保障省 税関・国境取締局(CBP)」に直接連絡が必要となります。
▶アメリカ電子渡航認証システムESTA(エスタ)
- ハワイなどアメリカの入国に必要なESTA(エスタ)とは
- ESTA(エスタ)の登録の対象者・資格者
- ESTA(エスタ)の登録・申請手続きの手順 1.トップページ~申請前
- ESTA(エスタ)の登録・申請手続きの手順 2.申請者の情報
- ESTA(エスタ)の登録・申請手続きの手順 3.渡航情報
- ESTA(エスタ)の登録・申請手続きの手順 4.適格性に関する質問
- ESTA(エスタ)の登録・申請手続きの手順 5.申請内容の確認
- ESTA(エスタ)の登録・申請手続きの手順 6.支払い
- ESTA(エスタ)の登録・申請手続きの手順 7.審査結果の確認方法
- ESTA(エスタ)についてのQ&A
▶ESTA取得・申請公式ページ
https://esta.cbp.dhs.gov/esta/ESTAの新規取得・更新、現状の取得状況についてご確認いただけます。
▶パスポートの各種取得申請メニュー
▶パスポートを取得申請される方のよくある質問
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- 未成年者のパスポート取得申請における注意点
- パスポートは5年?10年?メリット・デメリットを比較
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- パスポート申請時に必要なものと申請方法まとめ
- 子供・乳幼児のパスポート申請に必要なもの・書類、申請方法
- 引っ越したけどパスポートの住所変更の届け出って必要?
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